オノマちゃん日記

劇作家オノマリコのブログです。たまに真面目なことも書きます。

『大阪、ミナミの高校生3』創作日記5/6①

『大阪、ミナミの高校生3』を創作することが決まった。
今年は7月21日に上演予定。そのあとは声がかかったら各地で巡演。3月に沖縄には持って行く予定。

 

この時、わたしはまだ一年生とは会っていない。
何人入ったのかもわかっていない。
1も2も、三年生をメインに作っているので、一年生は「出るかもなー」くらいの考えでいた。

 

○お題
一年生「わたしの一日を演じてみてください」
二、三年生「30歳のわたしの一日を演じてみてください」

 

『1』は「わたしの好きな場所」のインタビューをして作った。結果、過去を多く扱ったお芝居になった。
『2』は現在地点の話にしたくて「恋とはどういうものか」というインタビューをした。
『大阪、ミナミの高校生3』は未来を考える話にしたいので、こういうお題に。

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一人ずつ演じてもらう。

●発表を見てのわたしのメモ
(名前は変えてあります)

  • ぴかぴか
    休日の一日を演じた。
    昼起きる。youtubeをずっとみている。左利き。「漢検の勉強しなきゃ、でももうちょっとyoutube見よう」

  • ミッキー
    30歳の一日を演じた。
    バイトを掛け持ちしている。うどん屋と焼き鳥屋。つなぎを着ている。ホットコーヒーを飲む。家の中をぶらぶら歩き回る。カップラーメン。ボロアパート。

  • あお
    30歳の一日を演じた。
    ゴールデンレトリバーを飼っている。名前はピート。夫と自分の分のお弁当をつくる。作家。一億部のベストセラー。星綺麗やな。南阿蘇村(星綺麗)に住んでる。夫が帰ってくると「ご飯にする?お風呂にする?」をやる。

  •  あい
    30歳の一日を演じた。
    スーツ。ウェディングプランナー? ウエディング関係の会社。仕事は大変。いまと同じく、たくさんの仕事を押し付けられがち。深夜に家に帰る。アパート。寝てしまう。「明日、朝風呂するもん」。お酒は飲む。ストレスフル。

  • かめ
    学校がある日の一日を演じた。
    「折り畳み傘持ったから!」。下駄箱が高い。教室の鍵が開かない。教室の鍵、開きにくい。掃除の時間。「チリトリとホウキの大きさあってないよな」。部活に入る時 「おはようございます。こんにちはー」と挨拶。帰り、雨。傘をさして荷物を守るか、カッパを着てJKを守るか迷う。妹に、おねえと呼ばれている。
    かめちゃん、細かいディティールが気になっちゃうし、それを楽しんでる子でおもしろい。

  • りょーま
    30歳の一日を演じた。
    チャリ爆走。遅れたらしい。コンビニのレジの仕事。同僚が若いので「おっちゃんに任せとけ」。その後、オーディション。役者をしているよう。帰りにスーパーに寄る。お寿司を買う。東京一人暮らし。親からの電話「仕送りやめる」。音の工夫あり。

  • のり
    休日の一日を演じた。
    朝、グループ通話で目を覚ます。親と弟とご飯。家の中でずっとグループ通話。自転車で外に出かける。グループ通話していた子たちと会う。家に帰る。グループ通話を始める。通話したままご飯。お風呂は通話しない。化粧水つける。グループ通話。20時から23時公園で会うことに。通話メンバーでおにご(鬼ごっこ)。家に帰る。通話!「朝起こして」と通話したまま寝る。
    のりは、身体の動きがきれい。運動神経がいい?ダンスができるのかも。ずっとグループ通話してる文化があるのか、とオノマ学ぶ。

  • せん
    休日の一日を演じた。
    荒野行動。撃たれたらクソゲーと言う。チャット相手が中国人という荒野行動あるある。妹と遊ぶ。妹に演劇続けてほしい。一人称せん。

  • しげる
    学校がある日の一日を演じた。
    目覚ましはケータイ。朝起きてご飯炊く。卵焼き作る。学校。「数学か、暇やなー」。部活早退して、寿司に寿司ネタのせるバイト。家帰ってご飯作る。兄に犬を散歩に出させる。「なんで行ってないの意味わからん」。作ってみよーと思ってパンケーキ作る。お母さん夜勤。洗濯もんは夜にして干す。犬の名前は大豆。

  • かも
    休日の一日を演じた。
    寝方面白い。家族でアリオに行く。「野菜、マヨネーズあったら食べれるけど」。ママと言う。「ティッシュ捨ててー」。アリオで別に楽しそうじゃない。夕飯は回鍋肉。絵かこ。

  • まはな
    休日の一日を演じた。
    うつ伏せ寝。「ベーグルあったー?」ばあちゃんテレビ見てハワイ行きたい。合気道の道場に行く。夜はライブ(オリックス劇場)。稲穂を持ってるレキシだ! 走って一番前に行く。フィーバー。インタビューされて「まはなテレビデビューしちゃった!」

  • きょん
    30歳の一日を演じた。
    猫が家にいる。猫が懐いていて、なかなか家から出してもらえない。一人暮らし。タバコを吸う。車に乗る。どうやら京都。正社員らしい。パソコンで在庫管理。家に帰って、やはり猫と戯れる。

  • ノっぴ
    30歳の一日を演じた。
    休日出勤。「家から駅まで近いってだけがいいこと」。仕事にノルマがあり、終わらない。家になんとか帰る。「家から駅まで近いってだけがいいこと」またぼやく。ドアを開けて「猫、死んだんだった」。ゲームしながら「課金は食事と同じ」。
    猫のセリフ、天才じゃないか。三日前に飼ってた猫が死んだと言う設定だったらしい。

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ここで先生から、一年生も30歳をやってみたらどうか、また二、三年生もいまの一日を演じてみたらどうかと提案があった。